「私も母のように」から「僕もママのように」へ ― 輝く未来ビトNo.2636

ハッピー・メンタルコーチのたきざわです。

No Smile,No Happiness!!

☆輝く未来ビト☆ No.2636
【「私も母のように」から「僕もママのように」へ】

以前、ＮＨＫの番組「プロフェッショナル仕事の流儀」でも特集されていた、

(株)リクルートエグゼクティブエージェントのコンサルタント・森本千賀子さんのお話です。

「プロフェッショナル」という番組では、主に「仕事内容」に焦点が当てられていたおり、

すごく素敵なキャリア・ウーマンの一面が見れましたが、

このお話では、森本さんの原点のお話やお子さまのお話もされていて、

個人的な想いとしては、すごく共感するお話もたくさんありました。

私の「働く」という原点には母親の影響があります。

母の仕事は　「帯」職人で、平日には朝から晩までその仕事をしていました。

実家が兼業農家だったため、休日には農業をして、365日、本当に忙しく働いていた人でした。

ですが、“いかにも大変そう” ではなく、

いつも前向きで明るくて、とにかく楽しそうでした。

その背中を見てっ育った私は、

「私も母のように、結婚しても出産しても働き続けたい」

と思っていました。それが私の　「働く」　ということの原点です。

私は25年間、「転職エージェント」としていろんな仕事を見てきました。

転職者からよくこう聞かれます。

「５年先、１０年先は、どういう業界が成長するのでしょうか」

私はそれに対して、「分かりません」と答えます。

今価値があるものでも、すぐに陳腐化してしまう世の中です。

また１０～２０年後には労働人口の49％が

ＡＩやロボットに代替されるとも言われます。

仕事を取り巻く環境はものすごいスピードで変化しているのです。

ですから、

「自分が複数の仕事の選択肢を持っておくこと」

が理想だと思っています。

また、男女問わず、真面目にコツコツ働いているだけで

給与が右肩に上がっていく時代ではない。

昇進していくことが保証されるなんてことはありえません。

また、夫婦の３分の１は離婚する時代です。

収入の確保がなければ、「働き続けたい」と思う以上に、

「働き続けなきゃいけない」という現実があります。

だからこそ、私たちは自分の仕事に責任を持たなければいけません。

「自分の人生は自分で選んでいる」ということです。

長男を初めて保育園に預けた日を、私は今でも覚えています。

長男が泣き叫ぶ中、後ろ髪を引かれながら私は職場へと向かいました。

その時、ハッと気づいたんです。

息子は自分の意志で保育園に行っているわけではない。

泣き叫ぶ乳飲み子の息子を保育園に預けてまでやる仕事って･･･？

「自分は何のために仕事をしているのか？」

と深く考え、自分にとっての「大義」を思い出しました。

私が小学生の頃、父が脱サラして会社を起業しました。

中小企業で苦労する父の背中を見て育った私は、

「父のように頑張る中小企業を応援したい。

それも、父が最も苦労していた　『ヒト』に関わる仕事がしたい」

と思ったのです。

そうして今の仕事に就いています。

私はその時、

「自分の仕事にしっかり責任を持って向き合っていこう」

と改めて決意しました。

だから、私の考える仕事の理想は、志の事と書いて「志事」です。

直接的にでなくとも、仕事は必ず社会とつながっています。

先日、小学３年生の次男が学校で、

「２０年後のわたし」　という作文を書いていました。

それを見て私は泣きそうになりました。

そこには、こんな風に書かれていたんです。

「２０年後の僕は、ママのようなサラリーマンになる」

そして、続けてこうも書かれていました。

「サラリーマンというのは、とても楽しい仕事らしい。

ママは毎日楽しそうに会社に出掛けてなかなか帰ってこない。

きっと会社というのは、ディズニーランドみたいなところなんだろうな」

ずっと仕事に邁進し続けてきた私は、

自分の子どもと接してきた時間があまり多くありません。

一般的なお母さんと比べると半分以下でしょう。

けれど、次男の作文をみて

「人生はとても楽しくて、仕事はやりがいのあるものなんだ」

というメッセージは、子どもたちに伝えられているんだと感じました。

子どもたちが将来に希望を持てるように、

私たち大人が胸を張って懸命に生きている背中を見せていきたいと思います。